あなたの学校では、チャイムがまだ鳴っていますか?
最近では、自己管理できる力の育成、また実社会ではチャイムに従って行動することが無くなってきている事からチャイムを鳴らさない学校も、増えてきているようですね。特に授業時間の規制緩和により、小学校の学級担任の計画によっては学級によって授業1コマの時間が異なる場合、学校で一斉にチャイムは鳴らせないという場合もあるようです。
さて、私の勤務する中学校では、「日課が複雑になり、さまざまなパターンにチャイムの記憶ステップ数が足りない。」ということと、前述の傾向も相まってか「チャイムは最低限に押さえようではないか。」との声も聞かれました。結論としては、本年度は鳴らしますが、それにはチャイムのプログラミングを簡単にできるようにせねばなりません。年間を通してのチャイムの係りは、今回の私の年度当初のチャイム準備係りとは別です。このような毎日の機械的な仕事のためにかける担当教諭の時間や気苦労は、できるだけ小さくすべきです。できれば無くしたい。集中せねばならない事は、別のところにいくらでもあるのですから。
チャイムというと、チャイム時刻設定方法に次のような方式を思い浮かべます。(古い順に)
1.時計の文字盤の周囲にピンを差し込む。
2.電卓のようなキー入力でデータ入力。
3.専用のマークシート上の時刻を鉛筆で塗り、読み込ませる。
4.PCでデータ入力し、チャイムにFDやPCカードで転送する。
我が校には、2.の電卓方式と、3.のマークシート方式の2種類のチャイム用タイマーがあります。
電卓方式のものは、記憶ステップ数が少ないため、臨時日課を入れると本日課を消去せねばなりません。すると戻す時には、また以前のデータを入力し直す必要があります。
最大ステップ数は140のマークシート方式のものは、年間の定型的な日課を入れ替えるのは楽です。ただたった1日の臨時日課も、そのために用紙を作らねばなりません。キーで打ち込む方が早いよ、ってところです。このチャイムは、実はマークシートの読みとりに不具合があり、長い間使われておりませんでした。関係の方々のお陰で迅速に修理をしていただきました。連絡をお願いした翌日には、エンジニアの方が来校いただき、その場で半田ごてで部品交換をされる姿は頼もしいものでした。こういう修理の現場を久しく見なかったなあ。
さて、4.のPCと連携できるものが欲しいところですが、今のが使えますのでそう簡単には買えません。電卓式とマークシート式を併用するのが現実的で便利そうです。定型日課はマークシート式、臨時日課はキー入力式で。
というわけで、1年間の日課のマークシートを塗り始めました。テスト読み込み開始。「あれ、エラーだ。」調べてみると塗り忘れの欄がありました。12枚のシートに数百の塗りつぶし欄。キー入力より楽だとはいえ、こりゃ大変。変更があったら作り直しです。「えーい、それならPCでデータ入力して、マークシートをプリンタで出力できるようにしてやれ。」というわけです。
ソフトウエアの説明
【ファイル名】PA-T30.ZIP
【対応チャイム】PA-T30(Victor)
【必要SOFT】Windows版桐 Ver.8(最近すっかりマイナーですが、やっぱりMS-Accessより使いやすい。)
【ダウンロードはここ】
●入力画面
●印刷出力
●使い方
まれかもしれませんが、もし「同じタイマー」と「桐」をお使いであれば、便利さを感じていただけるかもしれません。上記画面を見ていただければ、おわかりいただけると思います。
●開発のポイント
レポート定義では、複合帳票の単票を使いました。用紙をスキャナで読み込みました。その画像を帳票定義画面にオーバーレイできるんです。この時に利用した、印刷後のサイズ調整のために定規を並べて読み込んでおく技は、他でも使えると思いました。桐では、その心配はいらず、ぴたりのサイズで最初から印刷できてしまいました。専用用紙に印刷するのではなく、専用用紙のデザインごと同じサイズで印刷されます。ですからずれは発生しません。
はじめは、「多くの方が使っておられるEXCELでできたら」と思いましたが、印刷では苦労をすることが多いのでやめました。
雑談リンクメモ
できれば、年間を通してPCでプログラミングできるチャイムが欲しいですね。古いノートPCにリレーポートつけて作りたくなります。あとのメインテナンスを考えるとメーカー製を使わざるを得ないので、どこかのメーカーで「イーサネット対応、PC用チャイムシステム(USBも可)」なんてできたら、結構売れると思うのですが。時刻管理は、すべてノートPCでやります。外付けBOXで必要なのは、放送機器をONにするトリガー出力端子や、子機時計の時刻合わせ出力です。また、指定時刻に指定の音楽やメロディのチャイムを鳴らすなんてのは、PCにとってはおてのもの。できますよねえ。
ソフトウエアと、このPC用外付けBOXとセットで、教育市場は限られてるけど、3,0000円くらいで無理でしょうか?あとは、使わなくなった古いスペックのノートPCがあれば、良いのです。正確な時刻合わせならインターネットでもできますしね。
もっとも、最初に書いたように、今後チャイムが鳴らない方向に向かうなら、難しい提案かもしれません。が、だからこそ単価が安くチャイムが鳴らせられるなら可能になるとは考えられないでしょうか。
・学校でお馴染みのあのチャイムはオルガン曲
・消え行くチャイム(西日本新聞)
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