Oh, if you're a bird, be an early bird. And catch the worm for your breakfast plate. If you're a bird, be an early bird. But if you're a worm, sleep late. (by Shel Silverstein)
さて、英語科での活用を考えてみよう。できるだけ具体的で、従来よく観られるCAI、ドリル問題とは、ひと味違う活用アイデアをあげてみたい。そのひとつは翻訳ソフトである。これは、そうとう高価な買い物をしても、へんてこな翻訳をする現状のソフトに、がっかりせず、逆にその変な翻訳を学習に役立てようというものである。以前「楽しいひとときを過ごしました。」を機械翻訳させたら、"We spent a happy NIPPONIA NIPPON."と、吐き出したのを見て、吹き出してしまったことがある。考えてみれば、この訳がおかしいと感じ、訂正してゆくのが学習ではないか。安くてもよいから、翻訳ソフトの活用を検討してみてはどうだろうか。
次に、マルチメディアを取り入れたソフトである。アメリカでマーサ・メイヤーという人の書いた「おばあちゃんとぼくと」という絵本に続き、多くのしゃべる絵本がCD-ROM化され、EDUTAINMENTという領域を形成しつつある。教科書教材をあのような形でインタラクティブに教材化したらどんなに楽しいだろう。今のようにコンピュータの音がPCM音源化される前、NEW CROWNの人気教材 ALICE IN WONDERLANDを、スキャナーで絵を取り込み、SPEAK BOARDという音質的の良くない音源で、しゃべる教科書を一部プログラムし、教科書会社へのひとつの提案としたことがあった。コンピュータと「英語科」を結ぶ音が出るパソコン環境が、まだまだ少なかったその頃と比較し、今後は期待できそうである。
私が、英語に興味を持った初めの頃を思い出してみると、そこには「タイプライター」があった。自分の好きな外国の歌をわけもわからず、ただ打ち込んでいた。きれいな字でそれが、紙に打たれると、何故かうれしく、その頃はやっていた、カードケースの下敷きの間にはさんでいた。そのタイプのキー配列は、今のパソコンも同じだ。ローマ字入力か、かな入力かという課題はあるが、英語科で、コンピュータの第1時間目を始めることだってできる。
そして、どうなることやら「インターネット」。小学校でインターネットを導入し始めた学校の先生から聞く言葉。「中学校なら、英語の先生がいるからいいよね。」もし、本格的な活用が中学校でも始まれば、英語科にとって、AETにつぐ、課題でもあり楽しみにもなりそうである。